胃潰瘍は初期の段階とそれ以降の段階など、進行度合いによって分類されています。
その分類をステージと言います。
初期は急性期A1、A2ステージです。
A1では潰瘍部分が白い苔のようなものになります。
それがA2に進行すると潰瘍がさらに大きくなるのです。
悪性腫瘍との区別はつきにくくなりますから生検が必要となってきます。
胃カメラで組織を採取して検査するのです。
治療をするようになると治癒期H1、H2になります。
潰瘍の周りが正常な粘膜で再生されるようになってきます。
潰瘍の底の部分を潰瘍底と呼びますが、その面積がだんだんと小さくなっていくのです。
この時期の場合は内視鏡検査で悪性との区別がつきやすいと考えられています。
それから瘢痕期S1、S2です。
潰瘍がほとんどなくなり粘膜が再生された状態です。
それでも潰瘍の痕跡が残っています。
悪性の場合も考えられますから、同じように細胞を検査する必要があります。
胃潰瘍は個人差がありますから、自然と治ってしまう軽度のものもあります。
自覚症状もなく進行している場合もあるのです。
ステージで表現することによって、他の医師との間での症状の説明が容易になります。
また、各ステージにおける治療の仕方についてガイドラインを決めることが容易になるのです。
医師の間での表現方法ですから、患者から見たら特別な意味はないのですが、自分の胃潰瘍がどのような状況なのかを知る目安とも考えられます。
お医者さんから胃潰瘍と診断された時にはこのようなステージのどこにあるのかを説明してもらうとよいでしょう。